基本情報
説明文
「札の辻橋」は、「特例都道 409 日比谷芝浦線」の「『三田警察署前交差点』-『札の辻交差点』」間に架かる橋です。
11 本の線路(山手線など)を超え、「三田・芝エリア」と「芝浦エリア」を結んでいます。
行政区画としては、「芝浦三丁目」と「芝浦四丁目」と「芝五丁目」と「三田三丁目」の境界にあります。
「第一京浜」と「芝浦エリア」を結ぶ交通の要所
高輪橋架道橋下区道
現在、「高輪地区(泉岳寺駅周辺)」と「港南地区(高浜公園周辺)」を結ぶ、一方通行の地下道路だった「高輪橋架道橋下区道」は、「第二東西連絡道路整備工事(トンネル新設)」工事を行っています。
車両走行不可です。
車両走行可予定年月は、2032 年(令和 14 年) 4 月
「高輪橋架道橋下区道」の車両走行可予定年月は、2032 年(令和 14 年) 4 月です。
それまで「第一京浜」の「『札の辻交差点』-『八ツ山橋交差点』」間は、11 本の線路(山手線など)を超えることはできません。
※「田町駅」-「品川駅」間で、11 本の線路(山手線など)を超える道路は、この「札の辻橋」を通る以外にはありません。
「札の辻橋」で自然発生した鉄道イベント
私が知る限り「札の辻橋」が最も盛り上がったのは、「東日本旅客鉄道株式会社」が品川駅線路切換工事に伴う大幅な運休を 2019 年 11 月 16(土)に行った時だと思います。
この付近は新幹線が地上走行する区間のため、鉄道好きな親子連れがたまに見学に来たりすることはありますが(走行する新幹線を上から眺めることができます)、この日は様子が違いました。
「札の辻橋」架替工事
2002 年から 2004 年 にかけ、橋の架替工事を行いました。
架け替えの理由
①:東海道新幹線の大井回送線増設により支間を広げる必要が生じたこと。
②:三田側橋台付近の平面線形が屈曲しており,道路交通の支障となっている。
③:現状のトラス構造は将来的にメンテナンスの負担となる懸念があること。
車両の大型化による耐荷力不足
老朽化の進行
総工事費
約 120 億円
交通を一時も止めることなく
交通の要所であるため、通行可能な状態を維持したまま、工事を完了しました。
具体的には、旧橋の品川側に新しい橋を建設し、道路の付け替えも行なった後(この時点では橋が 2 本存在する状態)、旧橋を解体し撤去しました。
橋の下には、山手線・京浜東北線・東海道線・横須賀線・新幹線・新幹線引込線などが通過しているため、かなり大掛かりな工事となりました。
工事期間中は、隣接地の協力により用地を借上げ、旧橋に平行して仮橋を架設し、施工中も1日約37,400台の交通を一時も止めることなく新橋の架設工事を行い、交通への影響を最小限に抑えることができた。
年表
1933 年(昭和 8 年) 3 月 4 日
「札の辻橋」を竣工・開通しました。
構造形式
下路曲弦プラットトラス
橋長
55.091 m
幅員
21.818 m
※「ふくいん」とは、船や道・橋などの「横の長さ」。「はば」のことです。
2002 年 6 月 2 日
「札の辻橋」を撤去しました。
引き戻し作業に要した時問はわずか20分程度であった。
鋼重700tfのトラス全部を解体するのに約3ヶ月の時間を必要とした。
2004 年(平成 16 年) 6 月 19 日
開通式典の賑わいのなか、新橋への交通切替を行いました。
2005 年(平成 17 年) 11 月
仕上げ工事が完了しました。